品川隆幸の古今東西(23)継続は力なり〜第26回目のテクノメッセ東大阪〜

 

”20年継続した実行委員”

 

今年も東大阪商工会議所から実行委員を受嘱し、「テクノメッセ東大阪」の実行委員会に出席してきた。

もう実行委員を引き受けて20年以上経つ。

展示会も今年で26回目となる。

振り返ってみると、歴史を感じる。

今年の実行委員の顔ぶれを見ると、25名のうち古株が6名、後は新しい人が参加されていて、新旧入れ替わったようだ。

 

さて、この我々実行委員とは近頃はすっかり名ばかりで、そのほとんどの作業を商工会議所のスタッフによって企画され、事が運ばれていく。

実行委員として参加している商工会議所スタッフの皆さんは、新しいアイディアをどんどん出し、担当者が粛々と段取りを進めていく。

昔は参加した実行委員のメンバー同士でああでもない、こうでもないと意見を出し合い展示会を作り上げていったが、今ではすっかりお任せ状態となっている。

 

 

年に一度、毎年東大阪商工会議所主催の産業展が行われている。

現在は「テクノメッセ東大阪」という名称になっている。

モノ作りの町東大阪をアピールするのがその主な目的だ。

 

昨年は第25回目で、11/7、8の二日間に渡って行われた。

会場は大阪本町にある「マイドームおおさか」で、二日間の来場者は約10,000人。

出展者は83社だった。

ここ15年は、入場者数は平均12,000人余りで、10,000人を切った事が無い。

いつも大入り満員である。

 

”「継続は力なり」~縁の下の力持ち、職員の努力の賜物~”

 

「継続は力なり」というが、積み上げていった過去の実績の中から、
さらに新しいものが付け加えられて、年々進化していく。
また、その中から新しいアイディアも生まれてくる。

 

これらの作業を可能にしているのは、商工会議所の職員あってのことだ。

毎度毎度、彼らのスピーディーな動きには頭が下がる事が多い。

私自身は全国色々な地域の商工会議所を訪問して見てきたが、東大阪の職員はピカイチだ。

現在、東大阪がモノ作りの町として全国に名を馳せたのも、過去の職員の方々の努力と熱意の賜物だ。

 

”過去10年の展示会テーマ”

 

しかし、毎年毎年展示会のテーマを考えるのは、これまた大変な仕事である。

ここ10年のテーマは下記のような内容だった。

毎年創意工夫をこらし、モノ作り技術をあらゆる角度から紹介してきた。

こうやってタイトルを見るだけでも、その足跡が感じられる。

 

第15回 テクノメッセ東大阪2002

テーマ:ひらめき空間モノ作り~でっかいもんから・ちっこいもんまで~

 

第16回 テクノメッセ東大阪2003

テーマ:地球とあゆむ技と知恵

 

第17回 テクノメッセ東大阪2004

テーマ:おっ!といわせるようなモノづくり

 

第18回 テクノメッセ東大阪2005

テーマ:匠・技・限りなき挑戦

 

第19回 テクノメッセ東大阪2006

テーマ:技能工匠~モノづくり~

 

第20回 テクノメッセ東大阪2007

テーマ:技(わざ)、技(わざ)、魅せたい

 

第21回 テクノメッセ東大阪2008

テーマ:ビジネスのヒント、欲しいものがここにある

 

第22回 テクノメッセ東大阪2009

テーマ:人工衛星パワーで未来産業へ挑戦

 

第23回 テクノメッセ東大阪2010

テーマ:技

 

第24回 テクノメッセ東大阪2011

テーマ:日本、元気 モノづくり

 

第25回 テクノメッセ東大阪2012

テーマ:技術(わざ)

 

”「見せる展示」から「引き合いのある展示」”

 

さて、私の会社((株)シナガワ)は、ゴムのパッキンを中心に、プラスチック製品等も幅広く製造し、商品数は多い。

従って毎年何を展示するか、いつも迷う。

しかし、毎年展示会側のテーマが決まれば、それに合わせて(株)シナガワの展示内容も変化していく。

毎年試行錯誤を重ねながら、「見せる展示」から「引き合いのある展示」へと、少しずつ変化してきた。

自社の努力に加えて、商工会議所の職員の方々の対応も年々洗練され、展示内容に対する説明も上手くなる。

これが(株)シナガワの営業力にプラスされ、年々この展示会からの引き合い件数が増えてきている。

 

展示会を企画する会議所も、また出展企業も、努力を積み重ねることが大切だと実感する。

(株)シナガワのサイト情報を見て、わざわざ遠方から商談のために展示会に来てくださる企業もいらっしゃる。

そういった企業とは、話が早い。

お互いに目的意識とテーマがはっきりしているので、商談自体も小気味好い。

 

この実績は、一朝一夕でできるものでは無い。

私の会社ではこの展示会に毎年出展し、その成果と手応えを実感している。

しかし、出展企業の中には展示会自体のマンネリ化を指摘する声もある。

また、出展企業側の目的もそれぞれ違うだろう。

だが、成果を見いだせるかどうかは、参加する側の意識次第ではないかと私は考えている。

一期一会の出会いの中で、有意義な出会いへと発展させることができるのは、全て参加者側の目的意識がはっきりしてこそだ。

今年もまた、せっかくの機会を是非有意義な出会いの場にしたいものだと思う。

 

”未来を生みだす技術のタマゴ”

 

上記タイトルが、今年の展示会のテーマだ。

環境、エネルギー問題、防災対策等、社会問題の解決に対してモノ作りの技術がどれだけ応えられるか…。

我々の未来に貢献する次世代技術・アイディアを生み出す産官学の成果を展示する予定だ。

 

今年も会場は「マイドームおおさか」。

1階は東大阪の企業展示、2階は海外企業の展示、3階は異業種グループが中心の展示となるそうだ。

 

この展示会も年々全国から、そして海外からも技術を探している来場者が増えてきている。

26回も続いてきたおかげで、「東大阪へ来れば、何かある」と思っていただいているからだろう。

今年の(株)シナガワの展示は、展示会テーマに沿って環境、エネルギー、健康、医療等の分野で自社が取り組んでいる商品を展示する予定だ。

また、大学と組んで共同開発している技術も紹介したいと思う。

我が社の展示会出展担当者は、年々歳々展示会での応対が洗練され、実際に営業力も上がって来ている。

社員のトレーニングと実践の場であるのも、この展示会であると言える。

 

今年のテクノメッセ東大阪がどんな展示会になるか、是非足を運んで見に来て欲しい。

今年も東大阪は切磋琢磨を続けているからだ。

 

会期は下記のとおりだ。

平成25年11月6日(水)・7日(木)

 

私も二日間展示場に詰めている。

気軽に声をかけて欲しい。

 

パーツ加工から複合装置の開発まで。ハードとソフトを融合し、モノ作りを総合コーディネート。"

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